予算申請

誰もが期中予算を申請できる仕組み
社員全体で予算の判断をしています。全員の賛同を得るコンセンサス方式ではなく、異議がなければ3営業日で承認となります。

Why - この制度の意義と背景

以前は期中の予算申請を承認する人が存在していました。「承認者が存在することが権力を生むことを避ける」「全員が会社のお金への関心・感度を高めること」「承認よりも異議があるかどうかで判断するプロセスのほうが、挑戦が増えやすいこと」を目指し、全員が異議を挙げることができ、申請から3営業日の間に異議がなければ申請通過とみなす方式を取っています。

Tips - 工夫しているポイント

  • slack上で予算申請に対して「異議」だけでなく、どう思っているかを知れるよう4種類の投票スタンプを用意しています。
  • 投票スタンプを押しやすいよう、柔らかな表現の投票スタンプにしています。

Voice - 社員の声

 

Result - 実際どうだったか

現在の予算申請の制度になって、良い点もあれば改善点もあります。
良い点としては、明瞭なプロセスのもと誰もが予算申請を挙げやすく、予算通過までのスピードも早く、挑戦しやすい環境になっている点です。
改善点としては、各予算申請の詳細や背景まで理解するには時間がかかるため、異議を挙げづらい点です。
改善点に基づき社内制度を変更し、より良い制度となるよう実験は続く予定です。

Detail - 詳細

以下のようなルールを定め、期中予算の申請を行っています。
 
期中の予算を申請・消化する場合は、申請から3営業日(72時間)以上経過後に以下条件を全て満たす場合のみ予算を使用できる。
(1) 必要票数(slackスタンプ)が集まっている
(2) 票数判定をクリアしている
(3) 年500万円以上 が想定される場合:全社会議の場で共有・対話した上で予算申請プロセスに挙げる。又は全社会議の場で統合的意思決定プロセスを実施する。(ただし正社員採用費は (3) の条件は不要)
※期初予算の枠として使途・支払先・金額が明確に決まっており、その金額を超えない場合は申請が不要である。
※期中予算の申請には、該当ロールまたはプロジェクト名を明記する。
 
(1) 必要票数について
・100万円以上:正社員の5割以上
・100万円未満:5票以上
※必要票数に満たない場合は、起案者等が投票を呼びかけて、必要票数を満たした上で(2)の判定に進む
(2) 票数判定について
(A)「ちょい待ち」が1票でも入った場合
・10万円未満:意見交換が必要
・10万円以上:反論の統合が必要
(B)「いいね」よりも「うーん、まいっか」のほうが数が多い場合
・意見交換が必要
※意見交換が必要 = 該当票を入れた人とslack or MTGで意見交換が必要。その後slackスレッドで実施するor再検討する旨を起案者が書く。
※当事者のみで反論統合ができない場合は、該当サークルのLLを交えて対話し反論統合を試みる。
※月額などの場合は、月額x申請期間(契約期間)で金額算出します(継続課金の場合も同様の考え方)
 
▍票の種類について
起案に対して、4種類の票(slackスタンプ)で賛否を表明します。
いいね(賛成):起案に賛成している。
うーん、まいっか(気になるが反論はない):必要性がピンと来ていない、または他のやり方が良いと思っているが、起案内容でも大きな問題はないと考えている。
ちょい待ち(反論):起案内容によって大きな問題が発生したり、適切でないコストを生み出すと考えている。
任せた!(棄権):自分には特に関係のない起案であるなど、起案が実施されてもされなくてもどちらでも良いと考えている。